デザインを盗用された事例1
懇意の某ディレからの数年前のある依頼。
ジュエリーショップのTOPページデザイン(リニューアル)。
今までに何度も仕事をしてきた相手だったので、通常通り要件確認後にベース案作成→提出。
チェックバックを待っていたけど、いつもは迅速なのに連絡が遅い。
催促の問い合わせをすると、「間にコンサル会社が入っててそこからの連絡が遅い」との事。ふーん早めに連絡頼むよって感じでそのまま数日経過。
ある日ふと対象のショップにアクセスしてみると、なんと私のデザインを極僅かに変えたデザインでもうリニューアルが完了していた。
急いで某ディレに電話でその旨報告、知らなかった様子で「先方に確認します」と。
結局そのコンサル会社が、私のデザインを元にどこかに作らせたようでかなり揉めたみたい。
デザイン料金はパクり発覚した翌日に、某ディレが請求通り振込んでくれたので、その辺は無問題だったんだけどね。
あのコンサル会社(戦○○○)、まだあるのかな。
ベース案を意気揚々とそのままパクっててビックリしたんだけど(笑)
一目瞭然なパクりなのに、ゴネにゴネてコンサル会社は認めなかったらしい。
私は報酬を得たので立場上黙っていたけど、あれがコンサルから直接請けた案件ならクライアントに直訴したわ。
沖縄の制作会社さんが被害に遭った例の件@ランサーズ
例のエントリーを拝見して、相変わらずランサーズは地雷クラの巣窟だなと思うと同時に、制作会社でディレやってた時のひどいクラを思い出した。
※この騒動で該当サイト運営者(所有者)が晒される形になってしまっているけど、この方も被害者だよね。要は中間の業者(制作会社)が悪。
不完全な作品(ベース案)を世に晒さなくてはならなくなった点もお気の毒。
ランサーズは今回対応したようだけど、騒動になったからだと思うな。
トラブルで相談しても騒動になってなきゃ対応しない、そんな事例いっぱい知ってるし。
思い出したひどいクラバナは次回にして、今回はクラウドソーシングについて。
私は以前発注者として利用した経験、ランサーとして利用した経験もあるけど、
発注者が非常識過ぎて気が狂いそうになるんだよね。
安さにだけ釣られて、サイトの利用方法も理解せずにのこのこと依頼掲載して、そんなのに提案して当選してしまった日には不運を呪うしかないって感じ。
「エスクローってなんですか?教えてください」
「zipってなんですか?教えてください」
「エスクローって何でしたっけ?w」
「回線が繋がりにくい環境なので返信が遅くなります」
「もう一度電話で打ち合わせお願いできますか?」
「これもついでにお願いできますか?(もちろん無料で)」
etcetc…(※実話
※ランサーズもユーザビリティ考慮したまともなヘルプページ作れば?
クラウドソーシングって相場が安い訳だから、その分余計な手間暇は排除してもらわないと割が合わないの。ただでさえ安価なんだから契約にない作業なんか無料でやる訳ないの。別途お見積りなの。
制作会社の価格はその手間暇もきっちり乗った料金なの。だから高いの。
こういうの相手だとイライラしながら仕事しなきゃいけなくなるから、精神衛生上悪いし、本当に心底割が合わないの。だから利用しないの。こんな価格でド素人の世話をする気ないの。
ある程度リテラシーが備わっていて、その上で予算を抑えて効率良く目的を果たしたい発注者は利用していいけど、ド素人は一度でも制作会社で面倒見てもらって勉強してから利用すべき。本当に迷惑だから。
あと、ゴネ得狙いの初めから悪意のある悪質発注者、これはどうにかしてでも排除しないと今回のような被害が後を絶たない。こんなの氷山の一角よ。
作品をネット上におおっぴらに掲載してるのだからパクられるリスク120%、発注者が直発注なのか中間業者なのかも不明でリスクを読めない(コンサル業者が入ってるとよく揉めたりパクられたりする)、運営側がトラブルに関与しないスタンスのくせに規約が緩い、ランサーが稼働する事で収入を得ているくせにランサーを保護していない。問題だらけじゃない?
需要と供給をネット上でマッチングさせるコンセプト、支払いシステム、この2つは評価に値するけど、あとはダメダメ。
無知を含むリテラシーの低い輩を排除していかないと、地雷が怖くてランサーが離れていく一方じゃないの。
無能代理店様
無能でセコくて忌み嫌われる存在なのに偉そうで嘲笑される代理店。
知識が無いから提案が出来ない(言われるまま)、
技能も知識も無いから工数が読めない、
工数が読めないから見積りが出来ない、
もちろん作れない。全てが外注頼り。
そのくせ偉そうなので「代理店様(嘲笑)」と馬鹿にされる中間業者。
こいつらからの依頼なんか請けたくないので、
依頼がきたら無視するか高額見積りで撃退。
無能が間に入っても迷惑なだけ。
明らかに避けてるのにしつこく依頼してくる気持ち悪さ。
(どこからも避けられてるからすがる所が無いんだろう)
これだけ単価が下がってるご時世に中間やってるなんて…ご愁傷様。
EC関連にありがちなアレな担当者
EC関連の依頼が新規から来ると頭をよぎるのが「想像を絶する程アレな担当者」。
今回そのアレに遭遇してしまった。
・基本的な知識もなくネットビジネスに参入し、必要知識を身に着けようと努力もしていない
・教えてもらって当たり前と勘違いしていて平気で教えろと要求してくる
・散々手を煩わせ教えてもらったにも関わらず「料金が高い」と思う程度の低さ
(教えてもらう事はタダだと思っているから。時間はタダだと思っている馬鹿だから)
今回は新規からデザイン要素大な商品ページを数ページのご依頼、
担当者は当初「サイトの更新は自分でやっています」と自己紹介し、
「画像とhtmlを納品してほしい」との要望だった。
ページは結構作り込みが必要だったが、1商品決めれば後は流用で量産可能。
1商品ベース案として提出すると「このデザインでお願いします」と即決。
それでは量産し納品の用意を整えますと伝えようとしたが、ふと不安がよぎり「まずは1商品、画像とhtmlを納品するので実際にアップしてみてください」と伝え、データ送信。
「どうやってアップするか教えてください」(意訳)と返信来ました。
ほらな、来たよ…
ちなみに着手前に納品方法は念押しで確認済み。
「私が直接ログインしてアップまで完了させる事も可能です。ほとんどこの方法で納品しています」と説明しているにも関わらず、部外者をログインさせるのが怖くて怖くて仕方ないのか、「画像とhtmlで納品」を選択したのはあなた自身なんですけど。
※部外者用アカウントの登録方法も説明してやった
「サイトの更新は自分でやっています」って自己紹介は何だったの。
料金追加で私がアップまで完了に持っていこうかね。
安い見積りにしなかったのが唯一の救い!
納品完了
週明け昼イチ提出したら意外にあっさり納品完了。
もう疲れたのだろうか。よかった。
7月まで新規案件は請けずにのんびりします。
どんどん欲が出てきていつまでも終わらないクライアント
取引先の紹介で某企業のサイトデザインリニューアル(トップページのみ)案件がきた。(顧客からの紹介は断り辛い)
当初は「今回お願いするサイトはキーワード検索の対策補完用。このサイトでパフォーマンスを出すことは考えていない」と言われたので、現在のもっさいデザインを洗練させてSEO施策盛り込めば良いとFA出て、それで見積り出したのさ。
補完用どうたららしいけど、企業サイトとして余りに薄っぺらかったので、ベース案で企業サイトらしい箔をきっちり追加して提出したら、どんどん欲が出てきたのか、スライドも設置したいだの、しれっとコンテンツ追加して送ってきたり、もう完全に当初の「パフォーマンスを出すことは考えていない」なんか消えて無くなってる。
ワイヤーも作れない、何言ってるのかよく分からないweb担当者と普段PC触らないであろう社長が両方向からチャット感覚でメール送ってきたり(これはマズいと思ったので早い段階で「窓口1つにしてくれ」と伝えて阻止)、「今後あれもこれもリニューアルしたいので打ち合わせに来てくれ」と言ってきたり(この案件を終了させてからお話し伺いますと伝えて阻止/結構な遠方)。
要件だけ羅列してくれればこっちで整理して綺麗に盛り込んで制作するのに、うちの会社を知ってくれ、うちの商品を知ってくれと色んなExcelファイル送ってくるの。
そんな莫大なデータ、トップページのデザインリニューアルを担当するだけの外注デザイナーに渡す必要はなくて、御社のWebマスターが把握していればいいんですよ。
それに基づいて要件伝えればいいだけの話。
リニューアルをフルで担当するなら話は別だけど、社内にweb担当者がいるけどデザインが出来なくて、尚且つ出費を抑えたいから「トップページデザインのみ」外注に出してるくせに、なぜ御社のWebマスターばりにこのデータを頭に入れないといけないの。そんな金は貰ってないし、そんな話じゃなかったでしょ。
デザインに修正は無くて追加が依頼されて、どんどん増えていくの。終わらないの。
メインimg1枚だったのが、スライドにしたい2枚でいいになり、4枚になり、
既存にないコンテンツが追加されバナーが増え、トップページ山盛り状態。
「パフォーマンスを出すことは考えていない」なんてどの口が言ったんだ?
安い見積り出さなかった事だけが唯一の救い。
ビジネスパートナー
制作会社の外注先がもれなく手一杯で、新たな外注先を開拓しようと某クラウドソーシングを利用してみたらしい。
すると、実績の少ない登録者が安価でやるのでその代わり直接取引匂わすのが結構居たとか。
そこまで安さにこだわっていないので、適正価格で実績のある人を普通に選定したって。
モラルの低い人をビジネスパートナーに選ばないのは当然のこと。
外注に案件を託すのはリスクも伴うのだから、最初からモラルハザードな人物は対象外。
安さよりも大切な事なんて沢山あるのに、発注者の心理分かってないな。
安ければ良いと思ってる発注者から次も依頼があったとしてもまた安価な訳で。
まぁそこまで追い込まれてるのは気の毒だと思うけど自業自得だからね。
私が依頼出した時も中には殊更安価で提案してくる明らかに実績不足な登録者がいたけど、
提案段階で仕事の仕方分かってないのが伝わってきた。
制作会社なりでしんどくても仕事の仕方覚えて経験積むまでは頑張るべきだと思うけどね。
それさえ我慢出来ずにドロップアウトして実績も人脈も無いのに依頼なんて来ないでしょ。
私が勤務してた環境も終電まで作業しないといけない事も珍しくなかったし、
有給もろくに使えない、休日でも持ち帰りで作業しなきゃいけなかったり、
土曜も休日なのにクライアント都合で打ち合わせに出向かなきゃならなかったり、
出張は数件クライアント回って最終で日帰り、帰ってからすぐWF作成や修正、ラフ作成や修正、
決して恵まれた環境でもなんでもなかったけど、残業代はしっかり付いて年齢に見合わない高給だったし、何より自分の経験と実績積むためと思って頑張ってきたけどね。
その甲斐あって使う暇もなくて貯金はやたら増えたし、退職してからも依頼を請ける事が出来ると満足してる。
後ろめたい事してまで案件を取るような真似しなきゃいけないなら、私ならしがみ付かずに転職する。
私の同僚でもデザイン苦手な人とか、この業界に将来の展望が無いと悟った男性は
辞めて転職してたよ。今はその職業で成り立ってるし賢明な判断だった思う。
私は女性で結婚してパート的にパートよりかなり効率良く、家事との両立も容易だから
計画通りこうやって仕事を請けてるけど、男ならこの道を選んでいない。
一部の極めて優秀な人は残れるだろうけど自分をそこまでだと思わないし、
20代のモチベーションでずっとやっていく程熱くないし、生涯出来る仕事だと思わないから。
今ではプロじゃなくても簡単な更新や運営なんて一般的だし、更新しやすいCMSだってあるし、手の込んだ事はスポットで簡単に依頼に出せるし、この先もどんど利便化が進みこの職業がいつまで需要があるか不透明。
私が時折依頼するコーディング外注さんは元同僚の主婦の方2名。
スキルも向上心も信頼もあるのを分かっているから安心してお願い出来る。
今回も予算に余裕があるから依頼する事にした。
クラウドソーシングに出すのは今後もデータ作成的な簡易な作業のみにしよう。